
着物のお手入れ、お直しの技術はクリーニング屋さんのそれとは
まったく違います。
例えば「シミ抜き」
天然繊維の絹に強い薬剤を使えば、風合いを損ねてしまいます。
大根おろし、キュウリなどをすりおろし
柔らかい豚毛のブラシで丁寧に少しずつ落としたり
たいへんな手間をかけて仕上げていきます。
洗いには海綿(昔はシャンプーの代わりに髪を洗うのに使いました)
などを使い、ゆっくりと作業を進めていくのです。
「悉皆」という言葉には、何でも対処するとの意味が込められていて
着る人の着物への愛着に何が何でも応えたい。
そんな日本伝統の職人の気概が
技術を発展させてきた長い間の積み重ねがあるのです。
大切な着物。汚れても、寸法が合わなくても
あきらめずに当店にご相談ください。
悉皆のこころで全力を尽くします。


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