本当のまごころ 失ってはいけないもの

海外からの旅行者の数が
過去最高を記録した。
こんなニュースを先日見かけました。

「日本のホスピタリティは最高だ。」
「みんな礼儀正しく、電車にも整然と列を作って乗っていく。」
「サイフを無くしても戻ってくる。」

そんなほめ言葉をよく耳にしますね。
言われて嫌な気はしないけれど、

当の日本人の我々が自分たちの国を見た時
まったく違う今の日本の景色を感じるのも事実。

お客様が寸法直しやお手入れのご相談に

呉服店をたずねると、そのキモノを見て
「これを直すのは不可能です」

「この汚れは落ちないです」

そう言われて、あきらめかけて

当店にいらっしゃる方が多くおられます。
この10年くらいの間に、

そういうケースが圧倒的に増えました。

面倒臭いからなのか、

新しくキモノを作って欲しいからなのか
断る理由をあれこれと想像して言うつもりは

無いですが、
直るかもしれない。

キレイに汚れが落ちるかもしれないものを
そのように断定するのは、あまりにも不親切。
もっと言えば、

ウソすれすれの対応だと思うのです。
やってみて、試してみてもいないのに。

そのキモノを直したい、

キレイにして着られるようにしたいという気持ち。
その思いをまごころで受け止める。

むずかしい事では無いんです。
その人の気持ちになって考える。

もし立場が逆ならどうだろうか。
相手の気持ちにほんの少し思いを馳せる。 

それだけのこと。

今みたいな暗い世の中だからこそ
「まごころ」は持ち続けたい♪ そう思うのです。

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