手と手たずさえて。ともに歩みだす。

新緑が目に美しい季節
一年で一番好きな時季が到来しました。

写真の婚礼撮影は鎌倉市内の

旧村上邸で行いました。
かつて鎌倉には能舞台のある

お屋敷が4邸ありましたが
現在残る唯一の邸宅です。

亡くなった村上さまの奥様がご健在だった頃
小さい私が母のお使いで季節のお菓子をお届けに
度々伺った懐かしい場所でもあります。
大きな門をくぐり
玄関で精一杯の大声を出し「ごめんください!」
ようやく女中さんが出てくれるまでの時間を

長く感じ
心細かったのを思い出します。

日本人の新婦とデンマーク人の新郎
そして両家のご両親
緑まぶしい庭を眺めて 

なんとも仲睦まじい雰囲気です。

妻になる人の大切な母国で結婚式を挙げたい
そんな優しい気持ちから
この日に向けての準備が始まりました。

時差のあるデンマークと日本で
スマートフォンを使ってリモート衣装選び
英語で打掛の柄を説明することも初めての経験でした。

新郎の黒紋服袴に次いで
ご両家のお母様お二人にも

着物を選んでいだだくまでに
打合せは夜遅くまでかかりました。

デンマーク人のお母さまには
幸せの鳥、孔雀の総刺繍の柄
日本のお母さまは宝尽しの柄
どちらも若い夫婦に幸多きことを願う

親心に満ちた支度になりました。

何度も打合せを重ねるうちに
茅ヶ崎在住のご両親、

そしてはるか彼方デンマークのご両親とも打ち解け
いつしか可愛い弟と妹のように新郎新婦を
親しく思えてきたのを思い出します。

門出の日を迎えるご家族の気持ちに

どこまでも寄り添う

この仕事を通じて得られる喜びをかみしめて。

温かなご婚礼の撮影。かけた手間は裏切りません。

そのお仕度。
伝統工芸かつらは喜んでお手伝い致します。 




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