
外で人に会って、名刺を差し上げる
そんな時に
「鎌倉で呉服屋さんなんて素晴らしいですね。」
こう言っていただける事が多いです。
鎌倉=伝統的
多くの方々が直感的にそう感じる
そんな空気感がこの街にあるのも確かです。
少なくなったとは言え
ここ鎌倉には
茶道、華道、謡い、能、書道など
伝統的な習い事の高名な先生方の稽古場がたくさんあります。
日本の習い事には「道」がつく
一生を通して学び続け、終わりが無い
そんな研鑽する空気が鎌倉にはあるのだと思います。
呉服に話を戻しましょう。
日本人の生活に根差した節句と
それに加えたお食い初め、七五三、十三参り、成人式にも
同じ心が脈打っていますね。
長い人生を通じて自分の人間的研鑽を忘れず
精進を重ねる。
子を大切に、子は親への感謝を常に持つ
社会の中でも、他者への思いやりを持ち自らを処する。
そんな我々の国のDNA, アイデンティティーが着物という文化に凝縮されているのです。
生活が西洋化される中、着物は決して身近なものではない今日
文化としての着物を伝え続けていく。
それがこの仕事を続けていく大きな責任だと考えています。


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